初公開!数字で見る成長の軌跡
早速ですが、以下の2つの重要な数字を使って、オープンチャットが一年前と比べてどのように成長したのかを見てみることにしましょう。当然ながら、これらの数字は今までどのメディアに対しても公開していませんので、まさにこの一周年記念note記事に際した初公開となります。
◆790万人: オープンチャットユーザー総数
冒頭でも触れましたが、2020年8月31日現在、オープンチャットの利用規約に同意しているユーザーは800万人に迫り、これはLINEの全ユーザーの実に10人に1人に相当します。また、1年前の2019年同日に比べて、約3.2倍に成長したことがわかりました。
利用規約同意の画面は、招待URLなどを通じてオープンチャットの参加画面(カバー画像)などを初めて開いた時にユーザーに表示される画面であり、オープンチャットの認知度を示す指標であるとともに、利用の意思表示済みのユーザー数という観点からユーザー数の目安として公開しました。
◆31.5万個: アクティブオープンチャット数*
リリースから1年後の2020年8月時点で、アクティブなオープンチャットが30万個以上存在することがわかりました。まさに森羅万象のオープンチャットの世界の広がりを示す数字ではないでしょうか。さらに驚くべきことに、現在も1日あたり数千個のペースで作成され続けています。
*アクティブオープンチャットとは、トークやノートなどに対して何らかの投稿をプロアクティブに行なう管理者やメンバーが1人以上存在するオープンチャットのことを指しています。
リリース当初から現在までの安心安全対策の進化
一年前の8月19日のリリース直後、オープンチャットは「炎上」したと言われました。(関連記事:炎上から半年...オープンチャットのリスクマネジメント担当にこれまでの安心安全対策をきいた)
しかし、前述の成長の数字が表すように、オープンチャットはその後見事に復活を遂げました。その背景にはどのような要因があったのか、メディアの反応の比較とともに詳しく見ていきましょう。
◆メディアの反応の変化
2020年8月19日リリース当初における、オープンチャットに関するメディアの記事は惨憺たるものでした。
一部のユーザーにより投稿された出会い系・アダルトなどのコンテンツが横行した結果、トークルームの検索機能をはじめとする公式メインページの機能を急遽制限したことが一斉に報じられました。
しかし、リリース約3ヶ月後あたりからメディアの取り上げ方は徐々に変化していきます。
日常での便利な使い方だけでなく、非常時に有効に使われた実際の例などが取り上げられるようになり、認知度が上がるとともにメディアのトーンがポジティブなものになってきたのです。
このような劇的な変化はなぜ起こったのでしょうか。
その主な要因は、LINEオープンチャットチームが本気でかつ急ピッチで取り組んだ機能改善の取り組みにありました。
◆安全性向上のための大幅機能改善
チームがまず取り掛かったのは、投稿すると自動削除される「NGワード」機能を有効にすることでした。投稿できない単語をリストとして登録するだけですぐに適用できるよう、その機能としては存在していましたが、実はリリース直後は表現の自由の尊重を優先しリストは空の状態だったのです。
この事態を受けて、リリース翌日の20日には大量の単語リストが適用され、出会いやアダルト系、その他のガイドライン違反となるキーワードは基本的に投稿できなくなりました。
その後さらにモニタリングチームによるコンテンツの監視が強化されました。現在、人的モニタリングでは主に以下のようなことを行なっています。
> 通報された投稿の確認
> 特定キーワードを含む投稿の確認
>ユーザー単位で全ルームを横断した投稿の確認
>作成された全トークルーム目視確認
>直接トークルームに参加することによるユーザー視点でのパトロール監視
ユーザーの増加にともない、人の目によるモニタリングには当然ながらリソース面で限界が生じます。そこで、AI画像フィルターなどを活用した自動削除機能の開発を進めてきました。過去の違反投稿の膨大なデータ分析をおこない、 類似する問題行動について自動で削除や利用制限を行うスキームが順次導入されました。以下は、投稿の自動ブロックおよびユーザーの自動利用制限に関する機能の一部の抜粋です。
>通報数の累積によるユーザー自動利用停止
>スタンプ大量送信ブロックおよび自動削除
>自分のLINE IDや電話番号の自動削除
>特定ワードを含むオープンチャット作成NG
>特定のワードを含むニックネーム作成NG
>同一内容の連続投稿の制限
(関連記事:「【サービス開始10ヶ月】LINEオープンチャット 初オンラインイベントを開催!最新の運営状況」の中の「安心安全の根底となるモニタリングの裏側」)
このようなモニタリングの対象となるコンテンツ数は、2020年8月現在で一月あたり700万件を超え、そのうちの15万件が違反コンテンツ/違反ユーザーとして削除/利用停止の処理が行われています。
もちろん運営側での対策だけではなく、ご利用いただく皆さんの知識も高めていただくよう、様々な啓発コンテンツをよりわかりやすく作成するなどし、「オープンチャット禁止規定」を基軸として管理者の方々と一緒にメンバーへ発信しています。
ユーザビリティ向上のための機能改善
ここまで安全性という観点からチームが取り組んできた改善を見てまいりましたが、一方でユーザビリティ(使用感)の向上という観点ではどのような改善が行われてきたのでしょうか。以下に主なものを挙げます。
1. 通知改善その1:通知デフォルト設定をOFFに変更
リリース直後は、通常のLINEアプリの新しいトークと同様、オープンチャットへの投稿があるたびにロック中画面への表示やサウンド(バイブレーション)によって通知されるという初期設定でした。その通知の多さによる不便を解決すべく、リリース翌日すぐに初期値を通知オフの状態に変更いたしました。
2. 通知改善その2:新着メッセージ数の通知方法が変更可能
新着メッセージの表示方法を数字ではなく「N」バッジで表示することが可能になり、LINEの友だちからのメッセージとの区別が容易になりました。
設定方法は「新着メッセージの通知をOFFにできる」をご覧ください。
3. アナウンス機能の改善
コミュニティ機能であるオープンチャットでは、管理者からメンバーへのコミュニケーションが大変重要な役割を果たします。リリース当初からしばらくは、「アナウンス」機能を使って画面上部に固定された投稿が、比較的新しく参加したメンバーに対してうまく表示されない仕様となっていました。現在では以下の図のようにアナウンス投稿をタップすると専用画面に遷移するように改善し、すべてのメンバーにトークルームのルールや大切なお知らせなどを容易に確認していただけるようになりました。
4. キャラクタープロフィール機能追加
オープンチャットに参加する際に設定するプロフィール画像を、あらかじめ用意されたキャラクターの中から簡単に選ぶことができる機能が追加されました。これにより、匿名制というオープンチャットの最大の特徴において、面倒な自分の画像選びの手間が軽減され、より手軽に参加できるようになりました。
設定方法は「キャラクタープロフィールを設定できる」をご覧ください。
5. 「Special OpenChat」認定バッジ制度の発足
一定の高い基準をクリアしたトークルームには、優良トークルームの称号として「Special OpenChat」認定バッジが付与されることになりました。これは、一般のユーザーの皆さまがより“良質なトークルーム”を見つけやすくなることを目的とした制度です。
詳細はオープンチャットブログの記事「『Special OpenChat』認定バッジ」をご覧ください。
「こんな使い方が?!」多様な事例のご紹介
これまでこの一年でオープンチャットがどのように成長し、その背景にはどのような改善があったのかについてご紹介してきましたが、ここからは、そのオープンチャットの成長を支えるたくさんの良質な事例の中からほんの一部をご紹介します!
まずは、四半期に一度開催されている「LINE OpenChat Leader Award」で表彰された優秀なオープンチャットを特設ページへのリンクとともにご覧ください。
◆第1回アワード表彰オープンチャット
主にトークの活動量を基準に表彰された10個のルームです。女性にうれしい美容に関するものやゲーム攻略、地域のグルメ情報、株やビットコインなど財テク系の情報交換など確かに盛り上がりそうなものばかりです。
◆第2回アワード表彰オープンチャット
活動量部門とテーマ性部門のそれぞれの基準において評価された優秀なルーム10個です。占いやオンラインセミナーなどの1:N型のトークルームや、コストコ、業務スーパーなどの有名チェーンでの買い物情報交換、就活、カメラや料理などの趣味に関するものなど多種多様な事例をちょっと覗いてみてください。
このほかにも、生活のあらゆるシーンで多様に利用されていることがよくわかる事例を、その中身がイメージできる画像とともにご紹介していきます。
◆災害などの緊急時における情報交換
避難について、ライフラインについて、周辺の川の氾濫状況についてなど様々な地域の声をリアルタイムで情報交換できるという事例です。
関連記事:災害に備えよ!豪雨や大地震などの際には地域ごとのLINEオープンチャットで命をつなげる
◆ファン同士でスポーツ実況
以下はプロ野球の試合中の会話イメージですが、好きな球団のファンで集まってチャンスだ、ピンチだと、とにかく大盛り上がり!
下記の記事リンクの中から実際にプロ野球の12球団のファンが集まるオープンチャットに参加することが可能です。
関連記事:祝・プロ野球開幕!好きな球団のファン同士でオプチャしよう!
◆恋愛リアルタイムドラマ
「ナゾトキミト+オンライン」というイベントが開催され、プレイヤーであるメンバーが、不器用な男の子の初恋に助言したり見守ったりするちょっとドキドキな使い方です。
関連記事「個チャのぞき見」のドキドキ感!? オンラインで遊べるエンタメコンテンツ
◆子育てやダイエット・・・その他4つを一挙にご紹介
定番と言われれば定番のテーマなのになぜか思いつかなかった使い方4つ。第1回のLeader Awardでも表彰された、子育ての悩みを匿名で共有しあえるオンラインの「夜泣きサロン」や、みんなで励まし合いながら筋トレやダイエットをするためのグループなど。
リリース当初の荒らしの嵐
ちょうど一年前のリリース当初、とにかく荒らしがすごい勢いでやってきてすごかったです。
当時はスタンプ連打のペナルティなどもなかったので、24時間オプチャに貼り付けて警備していました。
しかし、勢いはものすごかったので、今ではよい思い出です。
(「ねこさん先生」さん)
やはり、という感じのエピソード。当時はこうした声が本当に多く聞かれました。今ではサービスの安全性もかなり向上しているため、管理者様の荒らし対応へのご負担も最小限になっていることを願います。
次に、たくさんの活用方法をお持ちの管理者「ILOVE学大」さんからのエピソードを詳細サイトとともに一気にご紹介します。
・コロナ禍において不要になったマスクをご近所さんで集め、児童養護施設に寄付するという企画を行いました。オプチャを通じて呼びかけ、最終的には1500枚もあつまり大変感謝されました。→詳細
・オープンチャット内で共有された飲食店のテイクアウト情報をまとめ、参加者参たちと一緒にテイクアウトマップを作成しました。エール飯といった企画とともに注目され、TVやラジオなどの各種メディアで紹介されました。→詳細
・地域の迷子犬や猫の情報も共有されていて、目撃情報の提供がされたり、住民が有志で捜索したりといったことも行われています。実際に2件ほど猫ちゃんが見つかっており、とても感謝されています。
(「ILOVE学大」さん)
また以下は、オープンチャットをリリース当初から長く使ってくださっている有名管理者3名からのエピソードです。
LINEオープンチャットは、私にとって知識の泉です。
『みんなで健康的にシェイプアップ&ダイエット』運営しています。
オープン当初からなので、お陰様でこちらも1周年です。
正直なところ、自分のモチベーションをアップさせたり、維持させるために作ったようなトークルームです。
ですが、老若男女、様々な方が集まるからこそ、様々な知識や経験を分けて頂いています。
現在は350名ほどが在籍していますが、まだまだ自分の知らない事柄がたくさんあって、いろんな意見や知識が出てきます。
だから、私にとってLINEオープンチャットは知識の泉です。
(「三好 真梨子」さん)
出会いの場になってしまってはいけないオープンチャットですが、この1年間で素晴らしい「出会い」がたくさんありました。
またオープンチャットのルームが「チーム」として機能してきました。これが一番うれしいことです。
特に大相撲というニッチなジャンルで、年輩層から学生層まで老若男女問わずメンバーが集まる。そしてメンバーさんが楽しんでもらえる。
特段、目新しい話ではないですが、気軽に会話ができる環境がいつでもあるという場所が作れたこと。これが一番うれしい体験エピソードです。
(大相撲オープンチャット管理者「横尾誠」さん)
オープンチャットの学校という初心者ユーザーにオープンチャットについて教えるコミュを運営して一年ほど経ちましたが、オープンチャットってなんだろう?っていう方に少しでもオープンチャットの魅力を伝えられてきたかなと思います。
百聞は一見にしかずといいますが、まさに一回扱ってみると、オプチャの楽しさや有用性ってわかりますね。
これからも新規ユーザーや初心者ユーザーにオープンチャットの魅力を伝えていきたいと思います。
(「ねこさん先生」さん)
他にもたくさんの管理者の方からうれしいエピソードやありがたいコメントをいただきました。
オープンチャットで自炊ダイエット料理を伝えたいと思ってはじめました。逆に教わることも多く毎日のコミュニケーションだけではなく実用的なコミュニティになりました。このチャットを通じて痩せた人からも嬉しいコメントもありました。
(「50kgダイエットした港区芝浦IT社長」さん)
カラオケのルームに入ったりして、カラオケの得点が上がったりしましたし、何より、自分で管理しているオプチャに、参加してもらい、沢山の方とトークができる喜びになりました。
(「カズヤン」さん)
業種に特化した匿名コミュニティを作る事で、年齢や性別に関係なく知識や技術を共有できるので、世代を超えて技術をお互いに高め合う事ができるようになった。
(「永野椋太」さん)
◆参加メンバー編
ここからは、オープンチャットに参加したメンバーさんたちからのエピソードです。
昨年の暑い時期、仕事で悩んで絶望している時オープンチャットで仕事の悩み相談関連の部屋を見つけ入室しました。辞めたい逃げたい辛い悩みを聞いて、沢山の見ず知らずの人が励まし激励してくれました。仕事出来なさすぎて鬱寸前だった自分は、オープンチャットで繰り返し話を聞いて貰う事で、苦しい気持ちが静まり仕事を辞めずに続けることが出来ました。今ではそちらの部屋の主管理を譲られ、辛い皆さんを励ましつつ時々自分の愚痴を聞いてもらっています。
オープンチャットは一期一会、出会いに感謝です。
(「yamagara」さん)
ゲームのオープンチャットに参加しています。
周りにはいなかった趣味の話をこれだけできるなんて!と感動しました😊
わからないことは教えてくれたり楽しいことを一緒に共有できたりと、オープンチャットには感謝しています。
また、オフ会も開催しみんなでゲームすることができました。オープンチャットがなかったら今の仲間とも出会えていません。楽しい仲間に出会わせてくださりありがとうございます。
(「ゆま」さん)
趣味や経験の合う方に出会えた。色々な方々と話せて、趣味が深くなった。
(「かだぁ」さん)
この他にも、多くの激励やご感想、ご意見をいただき、オープンチャットチーム一同、身が引き締まる思いでおります。本当にありがとうございました。
◆ユーザーの皆さまの一周年についてのブログはこちら!
オプチャをリリース当初から使ってくださっている、いわばオプチャマスターの方々が一周年に際し執筆してくださった記事を2つ、ご紹介させていただきます。

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LINEオープンチャット、もうすぐ1周年を記念して振り返ってみた LINEオープンチャットが正式リリースされたのが2019年8月19日でした。 その12日ほど前から先行ユーザー向けにプレリリースされ、私はたまたま先行ユーザーの選考に通ったので先行してLINEオープンチャットを体験することができました。

LINEオープンチャットの一周年を振り返ってみた
1周年をむかえたLINEオープンチャットを振り返ってみた(2020年8月19日)LINEオープンチャットは、2020年8月19日、一周年をむかえる事となりました。