TEDxイベントを運営する中高生が目指す「コミュティ創り」

東京でTEDxイベントを運営する中学生・高校生の公式有志団体「TEDxYouth@Tokyo」のみなさんが、新たな「コミュニティ創り」の手段の1つとして、オープンチャットを活用している様子をご紹介します。

2021.11.30

こんにちは。

今回は、東京でTEDxイベントを運営する中学生・高校生の公式有志団体「TEDxYouth@Tokyo」のみなさんが、新たな「コミュニティ創り」の手段の1つとして、オープンチャットを活用している様子をご紹介します。

TEDxYouth@Tokyoとは?

――TEDxYouth@Tokyoについて、教えてください。TEDxYouth@Tokyoとは、どのような団体でしょうか?

TEDxYouth@Tokyoとは、アメリカ発祥のTED(”Ideas Worth Spreading” =「共有する価値のあるアイディア」の発信が目的であるスピーチイベント)を、東京の中学生・高校生で企画と運営を行う公式有志団体です。10年前に全世界初中高生運営のTEDxイベントとして誕生しました。

我々のイベントは、中高生が自由にアイディアを共有し、互いに刺激を与えられるような唯一無二のイベントです。参加者側からの視点で説明すると、日本にいる中高生がそれぞれの日常や経験からの気づきと新たなアイディアを共有し合うイベントです。運営はもちろんのこと、登壇者もほとんどが中高生の若者世代です。

毎年200人以上の参加者が訪れる、日本のTEDxイベントの中でも大規模なものです。登壇者のスピーチはほとんどが英語で行われ、国際的な背景を持つ参加者が多いです。活発で刺激的な学生と繋がりたいと思う人や、英語が飛び交う中で国際的な雰囲気を味わってみたい人にはもってこいのイベントです!

毎年11月に開催していますが、今年度は新型コロナ感染拡大の影響で遅れが生じ、感染防止の観点からオンラインで開催することになりました。今年のテーマである“SPOT your LIGHT”のもと、例年にはない形で講演をお届けするほか、Q&Aセッションやアイスブレイク活動なども用意しました!昨今の影響で進路を模索している学生たちに、新たな目標を導き出して欲しいという願いが込められています。

全体のつながりをより強固にするコミュニティ

――今回、TEDxYouth@Tokyo公式オープンチャットを運営するにあたって、オープンチャットをどのような場所にしたいと考えていましたか?活用の意図や、目的について教え てください。

TEDxの理念である「共有する価値のあるアイディア」を広めるためには、コミュ ニティを保つことがとても重要です。TEDxYouth@Tokyo運営は、今年の目標に「コミュニティ創り」を掲げて活動しています。

しかしながら、パンデミックの状況下で人々の直接の関わりが遠ざかる中、少しでもつなげる方法はないかと模索し続けた中で見つかった手段の1つが、オープンチャットでした。好きな時間に好きな場所で参加できるプラットフォームとして、目標として掲げている「コミュニティ創り」に非常に適していました。

またイベントは年に1度しかないため、参加者にとって新たな人間関係をイベント中に構築することは困難であったことも、運営のきっかけとなったうちの 1 つです。スピーカーや参加者、そして運営スタッフの全体のつながりをより強固なものにすることを目指しています。

――公式オープンチャットで、どのような活動をしているのか教えてください。

オープンチャット上では、曜日ごとに決まっているテーマに沿って、TED Talksや気になった記事などを共有し、そこからさまざまな形でディスカッションを行なっています。まずは記事をシェアした人から自分の意見を投稿し、その後他の参加者が意見に対する共感や反論を展開しています。活動を通して、参加者が自分の意見を発信する力が身につくほか、他人の意見に対する自分なりの見解を述べる力が身につくだろうと考えています。なによりも、自由に楽しくディスカッションできる場を設けています! 

また、毎週土曜日20時から30分程度、オープンチャット参加者限定のZoom座談会を行なっています。文字でディスカッションを行うだけでなく、実際に座談会を開催することによって、よりお互いのことを知る機会となっています。オープンチャットは、基本的に日本語で運営しています!もちろん英語で発信する方もいらっしゃいます!

▼気になった記事やアイディアをシェアする様子

「みんなが参加者」である雰囲気作りに挑戦

――実際にオープンチャットでのコミュニティ運営を行ってみて、いかがでしたか?

運用を開始した頃は、スタッフが積極的にディスカッションを始めることで雰囲気作りに尽力してきましたが、参加者の発言が少なかったことに苦しみました。さまざまな視点から改善点を模索し実行してきたことによって、次第に発言の回数が増えディスカッションのキャッチボールが増えたことに、達成感を感じることができました。

またチャットをする上での話題提起が難しく、みんながどのようなことに興味・関心を持っているのか見えてこない実情がありました。フリーテーマでアカデミックなことを話すという特殊環境が、他のオープンチャットとは異なる点だったと思います。盛り上がるテーマを模索して、会話を続けるための方法を必死に探した点では、とても頭を使いました(笑)。

――今後オープンチャットでチャレンジしたいことや、やってみたいことはありますか?

これまではスタッフが話題提起することが多かったのですが、参加者が話題提起できるような環境づくりに努めていきたいと思っています。このような団体が運営するオープンチャットには、「管理者」と「参加者」という関係が自然と生まれてしまいます。この関係を打破し、「みんなが参加者」である雰囲気作りに挑戦していきたいと思います。

また、以前アンケートを取った際に「英語のサポートをしてほしい」という声もありました。イベントの進行が英語で行われることを踏まえての意見だったのだろうと思います。そのようなサポートも提供できるような体制を整えていきたいと思います。

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TEDxYouth@Tokyoでは、2021年1月31日にオンラインイベントを予定しています!興味がある学生の方は、こちらをチェックしてみてくださいね。
http://www.tedxyouthtokyo.com/home---japanese.html

▼TEDxYouth@Tokyoオープンチャットの参加はこちらから▼
https://line.me/ti/g2/4r4GHYdlsGvv6fBL6BrWcQ